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タクシードライバーからのアドバイス

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皆様はタクシーご乗車の際、ドライバーからアドバイス(声掛け)を受けたことがあると思います。そのアドバイスがお客様にとって、メリットがあるものなのか、勝手なドライバー都合の物なのか、うまく判断できないことがありませんか?

例えば「このコースは高速を利用した方が早いですよ」、「こっちのコースが近道ですよ」などです。他にもいろいろあると思います。いくつかをご紹介します。

ドライバー側の視点からなんの為のアドバイス(声掛け)なのかをお伝えします。あくまでもドライバー個人によりますが、私はこんな意味でお声がけをしています。

ドライバーの基本接客パターン

タクシードライバーはお客様をお乗せした際に必ず声を掛けます。まずは「おはようございます、こんにちは、こんばんは、、」「ご乗車ありがとうございます。」、中には「〇〇タクシー会社の〇〇です。」と名前まで言うタクシー会社もあります。

おはようございます。ご乗車ありがとうございます。シートベルトの着用をお願いします。どちらまで行きますか?

渋谷駅までお願いします。

ありがとうございます、どのような経路で行きますか?

などの、対話がご乗車直後にあると思います。多少順序に違いはあるかもしれません。お客様がコース(順路)を言われたらその通りに、「任せます」と言われたら、「それでは〇〇通りから行きます」とドライバーは案内します。(研修ではそのように教育を受けます)

その後はドライバーによってですが、「高速の方が早いですよ」などと言われませんか?、これはアドバイスなんですが、本当に早いのか否か、疑問はあります。本当に早いのか、渋滞しているのか、時間帯によってはなどと様々あります。もちろん当然早い場合もあります、ただし同じ料金では無いこと(距離が違う事)を知っておきましょう。

私の場合はすぐに乗車料金と紐づけてしまうのですが、料金を全く気にしないお客様もいらっしゃいます。

料金、距離、時間、利用道路 によって変わります

ドライバー側からすれば、おおよその計算をして(時間、料金、高速料金)お得にあると判断してアドバイスするドライバーもいれば、単純に早く到着できる思って提言するドライバーもいます。(高速道路料金はドライバーの売り上げにはなりません)

高速道路の混み具合や、時間帯によっても違いはあります。私の場合は下記計算方法でおおよそを割り出し、お客様に利用を提言します。当然、ご乗車の場所にもよります。

乗車料金の計算方法(概ね共通)

初乗り 500円(距離1096m) 航続距離255m毎100円 これらは固定です。

時間メーター(時速10Km以下で稼働、90秒毎100円。渋滞時、信号停止時は料金が加算されてい行きます。時間メーターは経過時間によって変わっていきます。

高速ボタン 高速利用時に押します、時間メータが解除され高速で渋滞しても、停止してもメータ料金は上がりません。この設定にするためのボタンです。高速道路で停止しない限りこの機能は稼働しません。

高速料金(走行区間で料金は変わります)

私の場合はこのシステムの中の時間メーターの部分を計算します。大体の概算になりますが、赤信号の平均時間、信号の数、時間帯で試算をします。

一般道を走行時には当然信号があり、赤に変わります。すぐ青に変わることもあれば、赤になった直後とかでは待ち時間が変わります。某日、夜、某通りの信号を計測してみました。赤信号で止まると平均40秒止まる計算指数になりました。私はこれを基準に試算します。

赤信号で3回停止すると100円上がる(自説)

ある区間A地点からB地点 信号が50機あると仮定します。およそ半分が赤信号だったら停止時間は1,000秒になり、タクシーメーターは11回、(100円づつ)上がります。90秒で100円上がるためです。概算1,100円が走行メーター料金に加算されることになります。(1回の信号での停止時間40秒とした場合)

A地点 B地点10Kmを試算。あくまでも概算です。

初乗り1099m(500円)+(≒9Km/255m=≒35回×100円)+停止メータ1,100円 ≒ 合計5,100円  おおよその概算金額は 5,100円

お客様にお伝えするときは多めに5,500円から6,500円程度になると思われます。もちろん交通状況により変わります。とお伝えすることにしています。

同じコースで高速道路があり距離が変わらない場合は停止メーターが0円、高速道路料金がプラスされます。仮に高速道路料金が660円とした場合。

初乗り1099m(500円)+(≒9Km/255m=≒35回×100円)+高速料金660円=   ≒ 4,660円 なんと距離が同じ場合は少し安くなります。

こんなトリックがあります。普通に考えたとき高速料金分が高くなると思っていましたがこんなカラクリがあるのです。首都高速道路は一般道の上を走る路線が結構あります。距離はあまり変わらないことが多々あります。(例、首都高上野線は一般道4号線の上を走っています、渋谷3号線は国道246(玉川通)の上など)

このような道路を利用する際は高速を使った方が安い場合もあります。特に現在は深夜料金(深夜0時から4時までの間)というのがあり普段の高速料金の20%引きになっています。該当時間はさらにお得になります。

そんなことを考えて、ご乗車いただいたお客様にアドバイス、提案をしております。決して早いから、自分が楽をしたいから、売り上げが上がるからだけの提言はしていません。ドライバーからの提言はこんなことが含まれていることをわかってもらえたらと思っています。

タクシードライバーはわざと遠回りはしません

よくSNSなどのお客様投稿で「タクシーに遠回りをされた」などの投稿を見ることがありますが、ドライバーはわざと遠回りをすることありません。人間ですからミスすることはあります。自分の思い違いや勘違いで結果として遠回りをしてしまったことはあります。

多少の売り上げのアップのためにこんなことをしたらクレーム、およびペナルティがあることを熟知しているからです。このようなことが無いように乗車時の行先確認や、コース確認をすることで回避しているのです。

もし、これを行わず明らかに遠回りをしていると思ったら、躊躇なくタクシーセンター(タクシーの広域社団法人)へクレームの電話を入れるべきです。確実な場合はこのドライバーに鉄槌が下されます。

ただし新人ドライバーは、寛容に扱ってください。研修を終えて独り立ちしているのですがまだ、道は熟知していないからです、優しく教えてあげてください。プロとしてはまだ経験が浅いのです。これからの人の芽をつぶさないで大きな心で育てていただければ明日の自分のためになります。(勝手な言い分は承知のうえです)

納得できるアドバイスは積極的に聞いてみよう

タクシードライバーすべてが良いドライバーだとはおもっていません。しかし、業界をあげてドライバーの育成には力を入れています。新人ドライバー含め、業界ドライバーが思わしくない評判もよく聞きます。

それでも業界は(私個人的には)タクシードライバーのイメージ及び評判を上げたいと頑張っています。とかく低いモラル、職制のなかこんなドライバーがいて、頑張っていることをわかっていただけることで幸せになれます。

コミュニケーションが必要で大事なことです。普通にコミュニケーションできればお互いに得なことが受け継がれます。良いアドバイスを提言でき、お客様も得な時間を過ごせるはずです。

世の中A・Iの発達で自動操縦ロボットとか、自動応答システムとかが主流になったとしても人間同士のコミュニケーションは不動のもの、変わらないと信じています。多少の縁で同乗するわずかな時間を有意義な時間に、楽しい時間にすることが私の役割と信じ、毎日営業を頑張っています。

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