最近のニュースに特に多く出てくる言葉「あおり運転」あなたは「ヒヤァ」っとした経験はありませんか?
自分では普通に運転していたのに罵声とかクラクション!! えええっ!! なんで! そんな経験はありませんか ?
私たちプロのドライバーはこんな対処をしています。
「あおり運転」を受けたら、どうすればよいか?
「あおり運転(妨害運転)」を受けた場合は、まず駐車場などの安全と思われる場所へ避難してください。近くの警察署や交番に助けを求めてもかまいません。高速道路ではサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)などの休憩施設へ避難しましょう。車線上や路側帯に停車すると、後続車に追突される危険があるからです。
そして、駐車場ではできるだけ人目の多い場所に停車しましょう。相手が追ってくることもあるので、ドアをロックしてためらわずに携帯電話などから110番へ通報します。
同乗者がいれば、走行中でも携帯電話などから通報を頼みましょう。脅しや挑発を受けても相手をせず、不用意に車外へ出てもいけません。警察官が到着するまで車内に待機し、身の安全を確保しましょう。
ドライブレコーダーなどの動画撮影機能を有効に
ドライブレコーダーなどの動画撮影機能を有効に活用することも大切です。相手が現場から逃げても、記録した映像がその後の捜査に役立つことがあります。
- 死亡事故などに繫がる危険があるため、速やかに安全な場所にクルマを止め、不用意に車外には出ないようにする。
- ドアをロックして即座に警察へ通報し、警察官の到着まで車内で待機する。
- ドライブレコーダーなどで状況を録画しておくことも大切。
2020年6月30日施行の改正道路交通法及び施行令により、あおり運転の対象となる違反行為が明確化され、それに対する罰則が創設されました。
あおり運転(妨害運転)の対象となる違反行為。
- 通行区分違反《対向車線にはみ出す》
- 急ブレーキ禁止違反《不要な急ブレーキをかける》
- 車間距離不保持《車間距離を極端に詰める》
- 進路変更禁止違反《急な進路変更》
- 追越し違反《左からの追い越し》
- 減光等義務違反《執拗なパッシング》
- 警音器使用制限違反《不必要なクラクションの反復》
- 安全運転義務違反《幅寄せや急な加減速》
- 最低速度違反(高速自動車国道)《高速自動車国道の本線車道での低速走行》
- 高速自動車国道等駐停車違反《高速自動車国道や自動車専用道路での駐停車》
上記のあおり運転をした場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられ、免許取り消しとなります(欠格期間2年。前歴や累積点数がある場合には最大5年)。
また、高速自動車国道等で他の自動車を停止させるなど、著しい交通の危険を生じさせた場合は、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられ、免許取り消しとなります(欠格期間3年。前歴や累積点数がある場合は最大10年)。
あおり運転をする車に遭ったときは…
あおられるきっかけをつくらないためには、走行車線を走り、車線変更時は進行先の車を確認し、距離を十分にとって落ち着いて移動しましょう。
急いでいる車には道を譲り、車間距離を十分にとって、停止時は徐々に減速して止まりましょう。あおられた場合は、やり返さず冷静な運転を心がけましょう。大人運転が必要です。
危険だと思った場合は安全な場所へ避難し、窓を閉めドアをロックして、警察に通報し、一部始終をドライブレコーダー等で記録しましょう。
ドライバーの70.4%が「あおり運転」された経験あり!
身近に横行している危険なあおり運転に対しては、警察の取り締まり強化に頼るだけではなく、あおられない運転を心がけたり、あおられた際の正しい対処法を知っておくことも不可欠です。
普段から安全運転を心がけている人でも、あおられる可能性は大
あおり運転をされた経験のあるドライバーに、普段の運転について聞くと、「十分な車間距離を保つ」、「ウィンカーは早めに出す」はともに92.8%、「進路を譲る」は90.8%と割合が高く、マナーを守って安全運転を心がけている様子がわかります。
あおり運転に巻き込まれたドライバーの約7割が運転に自信が「ある」(17.0%)、「どちらかといえばある」(53.8%)と回答していることから、運転に不慣れな初心者だけでなく、普段から安全運転を心がけていて運転に自信のあるドライバーでも、あおり運転の被害に遭う可能性があるということを意識しておく必要があります。
私の体験談 (タクシードライバーの言い分)
タクシーは煽られやすい。タクシーの流し営業をしているとお客様の動向でいきなり割り込んだり、車線変更はかなりの頻度で起こり得ます。
中には「とにかく急いで!」とか「安全運転をとがめるお客様(スピードを上げる)」もいます。そんな環境ですからタクシーにお怒りの運転者も数多くいると思います。結果腹を立てるドライバーはたくさんいます。タクシードライバーも自覚はあります。
タクシーはそのような動きをするものだということを認識いただきたい。!!(お願いレベルですが)
それでもやはり煽り運転を受けました。ここからは体験談&対処方法です
体験談1
国道〇〇号線 千葉方面からの帰り道、こちらは空車で回送表示です。営業管轄外なので回送で営業区域に戻っている最中です。自車は第一車線を時速50Kmで走行しています。ルームミラーにいきなり猛スピードで近づく車がありました。やり過ごそうと私はスピードを落としました。
追い越し車線は空いているのでそのまま追い越していくと思っていました。しかし何を思ったのか第1車線をそのまま走行、減速し私の車にピッタリ追走してきました。
今思えばそこで私も違和感を感じたのだから停止してやり過ごせばよかったのです。しかしその時は、思いつかず、第2車線に移動、スピードは40Km以下になっていたと思います。やはり追走し同じように第2追い越し車線へと追走してきました。
そのあとも何度か移動し、しばらくしたら前に出ていきました。行ったと思ったらブレーキランプの点滅、完全な嫌がらせでした。止まろうとしましたがあいにく橋の上で止まることも危険があったためしばらく蛇行しながら走行しました。
2Kmほど走行し、橋が終わった段階で停車し、即警察に電話しました。「煽り運転を受けています」と告げました。警察からは場所を確認され相手車両についても報告しました。相手の車はこちらが電話していることを察したのか逃げるようにその場を離れていきました。
車両ナンバーも報告していたのでその後どのように対処したのかは不明ですが、その場はそれで終わりました。おそらく相手車両もやばいと思ったのでしょう。一応ドライブレコーダーは保管しておきました。(今のところ警察からの結果報告はありませんでした)
体験談2 煽られたのですが陳謝しながらやり過ごしました。
これだけ社会で騒がれているのにそれでも煽ってくる車はあります。おそらくこのような「輩(やから)」は必ずいます。そんな輩ですから、効果は期待できませんが私はこれで回避できました。
やはりタクシーで空車時のことです。お客様を探して流しているときです。いつものように車線変更をした際、確認を怠って相手に急ブレーキを踏ませてしまったのです。「やばい」と思いました、やはり追いかけてきました。並んだり後ろでパッシングしたり並走したりでした。
私は「悪い」と思いながら必死で謝るしぐさを送りました。手を挙げてごめんなさいを表現しました。そのあと停車して見送りました。解ってくれたのかその車はそのまま行ってくれました。
ちょっと大人のふりをして詫びたのが功を奏したようです。
この時は自分に非があったので本当に詫びました。だけど相手はそれぞれ違う思いがあるので実際自分が悪くなくても煽られることもあると思います。少し大人になり手を挙げて「ごめんなさい」をメッセージするとあおりを止めてくれる効果はあるように思います。大した体験ではないけれどこんな方法で回避できたこともあります。
もし、被害にあいそうになったら大人のふりをしてでもゼスチャーしながらメッセージしてみてください。
「あおり運転」をされない工夫をしている
実際にあおり運転被害を受けたドライバーの74.7%は、今後あおり運転されないように、何らかの工夫をしています。
「車間距離をしっかりとる」(56.8%)
「ウィンカーは早めに出すようにしている」(43.8%)
「急な割り込みをしない」(36.0%)など
周りのドライバーを刺激しないことです。あおり運転に巻き込まれないためには、まずは、周囲の車にあおり運転をさせる理由を与えないことが大切です。
煽り運転をしそうになったことがある
運転中に、他のドライバーに対してカッとなり挑発的な運転をしそうになることがある人の割合は37.0%と約4割を占めました。
2017年の1年間で、急接近や急ブレーキ、急な割り込みなどの事故を誘発するようなあおり運転は7,000件以上摘発されています。普段、安全運転を心がけていて、自分はあおり運転なんか絶対にしないと思っている人でも、運転中に思わずカッとなったりイラッとする瞬間はあります。あおり運転をしない、あおり運転に巻き込まれないためにも、どんな時も平常心を保ち、相手を思いやる運転を心がけることが大切です。
賢い運転士はこのように対応を
あおられたら…まず道を譲る
あおり運転対策の基本はなるべく早く道を譲ること。急いでイライラしている相手には先に行ってもらいましょう。張り合ったり逃げたい一心でスピードを出すのはNGです。広い心で道を譲ることが、自車はもちろん周囲の車の安全にもつながります。
いきなり割り込まれたら…速度を落として車間をキープ
割り込まれたら慌てずに速度を落とし車間距離を長めにキープ。ブレーキと同時にハザードランプを付けて、後方の車に減速を知らせます
追い回されたら…人目のある場所に避難
しつこく追いかけられた場合は、サービスエリアやコンビニなど人目のある場所に避難。安全な場所に車を停めたら110番を。
相手が車を降りてきたら…絶対に表に出ない
相手が車を降りて自車に近づいてきても絶対に窓やドアを開けてはいけません。ここまで来ると、相手は頭に血が上ってしまっているので、自分と同乗者の身の安全を第一に考えます。
ナンバーを控えて警察に通報し、さりげなくスマートフォンの録画ボタンを押します。露骨にカメラを向けないように注意。怒鳴られても車を蹴られてもガマンガマン。窓ガラス越しに警察を呼んだことを伝え、パトカーの到着を待ちましょう。
あおり運転に逢わないための予防策は?
危険きわまりないあおり運転は絶対にダメ。でも、あおってくるドライバーが後を絶たないのが現実です。「あおる方が悪い」のは当然ですが、安全なカーライフのためには「あおられないための予防策」も必須です。
まさか自分が「あおる側」?—時間&車間に余裕を持って“オトナ”な運転を
自分では「あおり運転なんかしない」と思っていても、周囲から見ると「もしかして、あおってる?」と受け止められてしまうことも。
不要なトラブルを引き起こさないためには、急いでいるときほど気持ちに余裕を持つことが大切です。
まとめ 煽り運転をしない、させないために。
時間に余裕を持って出発を
時間が無いとついついスピードを出し過ぎたり、ちょっとの距離がもったいなくて車間を詰めてしまったり。余裕があれば前の車が多少ゆっくり運転でも気にならないはず。
ビギナーは車間距離に注意
運転に慣れていない方は、距離感覚がつかめず車間を取り過ぎたり詰めすぎたりして、前の車を驚かせてしまうかも。
早めのウィンカーが親切
急な進路変更は事故の元。後続車や周りの車に「イキナリ目の前に割り込んできた」「急に曲がって来た」と思われないように早めのウィンカーで自分の行き先を知らせます。
「ありがとう」のサインを。
お礼のつもりでも、パッシングやクラクションは周囲の車をドキっとさせてしまいます。昼は笑顔で手を挙げればOK。顔が見えない夜はハザードランプを2〜3回点滅させる「サンキューハザード」がスマートです。
*ハザードランプは本来緊急事態の合図です。できれば手を挙げて対応し、ハザードランプは長く点滅させず、消し忘れないように注意します。
運転にも余裕をもって大人運転を心がけましょう、煽り運転をなくすために、事故を未然に防ぐために心の余裕をもって運転しましょう。お互いに。