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70代になって夜中に何度も目が覚める|私が見直した5つの生活習慣

50代

夜中に目が覚め、時計を見る。まだ午前2時台だった。もう一度眠ろうと目を閉じても、頭だけが起きてしまう。ようやく眠ったと思ったら、次は明け方に目が覚める。

そんな夜が続くと、布団に入る時刻そのものが気になってきます。

70代になると、若い頃のように朝まで一度も目覚めない夜ばかりではありません。私も「これは年齢だから仕方がないのだろうか」「昼間に動けなくなったら困る」と考えるようになりました。

ブログを書くにも、家庭菜園の手入れをするにも、朝から頭と体が重い日はつらいものです。

ただ、夜中に目が覚めた回数だけを数えて不安になると、かえって眠りに意識が集まりました。そこで私は、眠りを無理に操ろうとするのをやめ、昼寝、光、飲み物、寝床に入る時刻、寝室という五つの生活習慣を見直すことにしました。

この記事は、薬を使わずに治す方法を示すものではありません。夜中に目が覚める背景には、年齢による変化のほか、夜間頻尿、痛み、薬の影響、睡眠時無呼吸などが隠れることもあります。

ここでは、家庭で確認できる暮らしの項目と、医師や保健師に相談したい目安を分けてお伝えします。

70代で夜中に目が覚めると、回数ばかりが気になった

夜中に目が覚めることを「中途覚醒」と呼びます。言葉を知っただけで病気と決まるわけではありません。

厚生労働省の情報では、睡眠の途中で目覚めること自体は多くの人に起こり、睡眠の問題に加えて日中の倦怠感、意欲や集中力の低下などが出ているかも大切な見方とされています。

私が気になったのも、目覚めた事実より翌日の暮らしでした。

朝に机へ向かっても文章が進まない。畑へ出ようと思っても腰が重い。階段で足元に注意したい年齢なのに、ぼんやりしたまま動くのは避けたい。家族に「大丈夫か」と心配をかけたくない気持ちもありました。

ここで陥りやすかったのが、時計を何度も確認することです。「あと4時間しかない」「また起きた」と計算すると、眠ることが仕事のようになりました。

夜中の時刻を細かく覚えていても、翌朝の体調との関係までは分かりません。

見る対象を少し変えました。何回起きたかだけではなく、朝起きたときに休めた感じがあるか、昼間に強い眠気があるか、いつもどおり動けるかを確認します。

厚生労働省の睡眠ガイドも、睡眠時間とともに「睡眠休養感」、つまり眠って休養がとれた感覚を良い睡眠の目安に挙げています。

 加齢による変化はある。それでも「全部年齢のせい」にはしない

年齢を重ねると、早寝早起きの傾向が強まり、若い頃と同じ眠り方ではなくなるとされています。

必要な睡眠時間にも個人差があります。だから「8時間続けて眠らなければ失敗」と決める必要はありません。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」高齢者版では、長い床上時間が健康リスクになる可能性を踏まえ、床上時間が8時間以上にならないことを目安に、必要な睡眠時間を確保する考え方が示されています。

これは、全員が必ず8時間未満にすべきという意味ではなく、眠れないのに長時間寝床で過ごしていないかを振り返る目安です。

私も「疲れを取りたいから早く布団に入ろう」と考えがちでした。しかし、眠気が十分に来ていないのに横になると、考え事の時間が長くなります。

夜中に起きたときも、眠ろうと力むほど目が冴える感覚がありました。

年齢による変化を受け入れることと、何も確かめないことは違います。

夕方にうとうとする時間が長くなっていないか。夕食後もコーヒーや濃いお茶を飲んでいないか。寝室が暑すぎないか。夜中のトイレまでの足元は安全か。暮らしの中には、確認できる点が残っています。

そこで役立ったのが、簡単な睡眠メモです。精密な測定ではありません。寝床に入った時刻、起きた時刻、昼寝、夕方以降のカフェイン、夜中の目覚め、朝の休養感を一週間だけ書きます。

丸、三角、数字だけでも十分です。記録は自分を採点するためではなく、生活のどこを一つ変えるかを探す材料です。

 私が見直した5つの生活習慣

五つを一晩で全部変えると、何が自分に合ったのか分かりません。私は一つずつ確認する考え方にしました。

体調や持病、服用中の薬によって事情は異なります。無理のない範囲で、自分の暮らしと照らしてください。

 1.長い昼寝を当たり前にしない

夜によく眠れなかった日は、昼食後に横になりたくなります。

少し休むつもりが、気づけば夕方近くまで眠っていた。すると夜の眠気が遅くなり、また寝床で長く過ごす。この循環は、私にも思い当たるものでした。

睡眠ガイドの高齢者版では、日中の長時間の昼寝は夜間の良い眠りを妨げる可能性があるため避け、活動的に過ごすことが示されています。

昼寝を一律に禁止する話ではありません。夜の眠りが気になるときに、昼寝の開始時刻と長さをメモして関係を見てみる、という使い方が現実的です。

眠気が出たら、座ったまま少し休む、窓を開ける、庭へ出るなど、横になる前に一度体を起こします。

強い眠気が続くのに我慢して運転や危険な作業をするのは避けます。十分寝たはずなのに日中の眠気が強い場合は、生活習慣だけで片づけず相談が必要です。

2.朝と日中の光を味方にする

千葉の田舎へ移り、畑や庭に出る機会が増えました。朝の空気に触れ、野菜の様子を見る時間は、運動だけでなく一日の始まりを体へ知らせる時間にもなります。

曇りの日でも、室内に閉じこもり続けるより外の明るさを感じられます。

厚生労働省は、日中にできるだけ日光を浴びること、起床後に朝の光を取り入れることを睡眠環境づくりのポイントにしています。

反対に、就寝前の強い照明やスマートフォンの光は、眠りのリズムを遅らせる可能性があると説明しています。

私はブログやAIの作業で画面を見る時間が長くなりがちです。便利な道具ですが、寝床まで持ち込むと区切りがなくなります。

そこで、夜の作業を終える時刻を意識し、スマートフォンを枕元から少し離すことにしました。

朝はカーテンを開け、体調のよい日は短い散歩や畑の見回りへ出ます。

光を浴びれば必ず眠れる、という話ではありません。夜だけを何とかしようとせず、朝から夜までの明るさにメリハリをつける。そのくらいの捉え方が続けやすいと思います。

3.夕方以降の飲み物と寝酒を見直す

コーヒーやお茶は、仕事や休憩の区切りになります。私はパソコンに向かうとき、手元に飲み物があると落ち着きます。ただ、習慣になると「何時に、何杯飲んだか」は曖昧です。

厚生労働省の睡眠チェックシートには、夕方以降のカフェイン飲料や、眠るための飲酒を振り返る項目があります。

カフェインへの反応は人によって違い、高齢者では影響が残りやすい場合もあります。急に全てやめるのではなく、午後から夜に飲んだコーヒー、緑茶、紅茶、栄養ドリンクなどを一度書き出します。

「お酒を飲むと眠くなる」という感覚もあります。しかし、寝酒は睡眠の後半を乱す可能性があり、眠るための習慣にはしないほうがよいとされています。

飲酒量に不安がある人は、自己判断だけで急に変えず、医師などへ相談してください。

夜間のトイレが気になり、水分を極端に控えたくなる人もいるでしょう。脱水の心配や、持病による水分管理もあるため、この記事で一律の量は示せません。

夕方以降の飲み方、尿意で目覚める回数、服用中の薬を記録し、気になる場合は医師へ伝える材料にします。

 4.眠くないのに早く寝床へ入らない

「明日は早いから」「昨日眠れなかったから」と、普段より早く寝床へ入ることがあります。けれども、寝床にいた時間と実際に眠った時間は同じではありません。

眠れない時間が長いほど、寝床が考え事をする場所になってしまいます。

睡眠ガイドでは、就寝前にリラックスし、無理に寝ようとせず、眠気が訪れてから寝床へ入る考え方が示されています。

夜中に目覚めたときも、「今すぐ眠らなければ」と自分を追い込まないことです。

私の場合、時計を見て残り時間を計算する癖が不安を増やしました。

時刻を確認するのは一度にし、深夜に仕事やニュースを始めない。静かに過ごして眠気を待つ。翌朝は寝坊で大きく帳尻を合わせるより、生活のリズムを崩しすぎないようにします。

ここで注意したいのは、寝床を出るときの転倒です。70代では暗い部屋を急いで歩かない。眼鏡や杖が必要な人は手の届く場所に置く。通路の物を片づけ、まぶしすぎない足元灯を使う。眠りだけでなく、夜中の安全も同時に考えます。

 5.寝室の光・音・温度と寝具を確かめる

眠りを自分の気持ちだけの問題にすると、うまくいかない夜に自分を責めてしまいます。

寝室が明るい、外の音が入る、暑い、寒い、枕が合わない。環境側に原因がないかを見ると、確認作業に変えられます。

厚生労働省は、寝室をできるだけ暗く静かにし、暑すぎず寒すぎない温度に整え、リラックスできる寝衣や寝具を使うことを挙げています。

夜間のトイレでは、転倒を避けながら目に入る光を抑えるため、間接照明や足元灯を活用する考え方も示しています。

高価な寝具へ一気に替える必要はありません。

掛け物が季節に合っているか、首や肩に無理がないか、寝返りしやすいか、汗や湿気がこもらないかを確認します。エアコンを我慢することが健康とは限りません。体調と季節に合わせ、安全に使います。

寝具を比べる場合も「これで中途覚醒が治る」という広告表現は避けます。素材、洗いやすさ、高さの調整、返品条件、価格を見て、自分の負担を減らす道具として考えます。

 一週間の睡眠メモで「一つだけ」変えてみる

眠れない夜があると、何か強い対策を探したくなります。けれども、生活習慣は重なっています。

昼寝をやめ、コーヒーをやめ、運動を増やし、枕まで替えたら、体調が変わっても理由が分かりません。

私なら、最初の一週間は変えるより記録を優先します。項目は六つです。

1. 寝床に入った時刻と起きた時刻
2. 夜中に目覚めたおおよその回数
3. 昼寝をした時刻と長さ
4. 夕方以降のカフェインや飲酒
5. 朝の休養感を「よい・普通・重い」の三段階
6. 日中の強い眠気や、いつもと違う体調

二週目は、関係がありそうな一項目だけを変えます。

夕方のコーヒーをカフェインの少ない飲み物へ替える。長い昼寝をしない日を作る。朝にカーテンを開けて外へ出る。寝床へ入る時刻を眠気に合わせる。寝室の温度を確認する。

この中から負担の少ないものを選びます。

スマートウォッチの睡眠記録は、変化を見る補助にはなりますが、医療機器の診断と同じではありません。

数字が気になって眠れなくなるなら、紙のメモで足ります。道具は不安を増やすためではなく、暮らしを見えるようにするために使います。

一週間で答えが出なくても失敗ではありません。季節、疲労、痛み、心配事によって眠りは変わります。「昨夜は何回起きたか」だけで一日を決めず、朝の休養感と日中の暮らしを合わせて見ます。

生活習慣だけで済ませず、相談したいサイン

夜中に目が覚める原因を、年齢や気持ちの問題だけにしないことも大切です。

厚生労働省のチェックシートでは、生活習慣や睡眠環境を見直しても悩みが続く場合、睡眠障害が隠れていることがあるため、保健師や医師への相談を促しています。

次のような場合は、早めに相談を考えます。

– 大きないびきや、睡眠中の呼吸停止を家族から指摘された
– 十分寝たつもりでも日中の眠気が強く、居眠りしてしまう
– 夜中の尿意、痛み、かゆみ、鼻づまり、脚のむずむずが続く
– 寝言だけでなく、夢に合わせて体を大きく動かす
– 眠れない状態と日中の不調が長く続き、生活に支障が出ている
– 気分の落ち込みや不安が強い

特に、ひどいいびきや呼吸停止、強い日中の眠気は睡眠時無呼吸症候群などの可能性があります。

自己判断で寝具やサプリだけに頼らず、医療機関へ相談してください。服用中の薬がある場合も、勝手に中止せず、眠りの記録と一緒に医師や薬剤師へ伝えます。

夜間にトイレへ行く回数が増えたときも、「高齢者だから」と我慢し続けないほうが安心です。

転倒しそうになった、息苦しさや胸の違和感がある、体調が急に変わった場合は、睡眠記事の範囲ではなく医療機関に相談する場面です。

無理なく続けるために、道具は「環境確認」に使う

五つの習慣を確認したあとで、寝室の環境に困りごとが残るなら、道具を比べる意味があります。眠りを保証する商品ではなく、光、温度、寝姿勢、記録など、自分が困っている一点を補うものとして選びます。

たとえば、夜中の移動が暗くて怖いなら、目に強い光が入りにくい足元灯を検討します。枕の高さが合わず首や肩がつらいなら、高さを調整でき、返品条件が分かりやすい寝具を比較します。

時計の数字が気になりすぎるなら、表示を伏せるだけで済むこともあります。

睡眠グッズを探すときは、素材、手入れ、調整方法、価格、返品条件を確認してください。

「眠れる」「改善する」という強い宣伝だけで決めず、今の寝室のどこが負担なのかを先に一つ言葉にします。

自分に合う睡眠グッズを、素材や調整方法から比較してみる

睡眠記録を続けたい人には、スマートウォッチや健康管理アプリも選択肢です。ただし、測定値はあくまで参考です。数値に不安を感じる人は使わず、紙のメモを選んでかまいません。

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道具だけで中途覚醒が治るとは限りません。症状が続く場合や、いびき、呼吸停止、強い眠気、痛み、頻尿などがある場合は、商品の購入より専門家への相談を優先してください。

今夜ではなく、今日からできる小さな行動

眠りの対策は夜だけに始まるものではありません。今日できることは、寝床で頑張って眠ることではなく、昼間の暮らしを一つ確認することです。

紙を一枚用意し、昨夜の目覚め、今朝の休養感、今日の昼寝、夕方以降の飲み物を書いてみてください。

朝に外の明るさを感じられたか、夜のスマートフォンを寝床へ持ち込んだかも丸を付けます。

その記録から、一番変えやすいものを一つ選びます。全部を完璧にする必要はありません。

私なら、朝に庭へ出る、夕方のコーヒーを見直す、寝床へ入る時刻を急がない、寝室の通路を片づけるところから始めます。

70代の眠りは、若い頃の眠りを取り戻す競争ではありません。朝に少し休めた感覚があり、日中に自分の暮らしを続けられるかを見る。

ブログを書く。畑の野菜を確かめる。散歩へ出る。そうした一日を守るために、睡眠を見直します。

夜中に目が覚めても、その一回だけで翌日が決まるわけではありません。不安が続くなら一人で抱え込まず、記録を持って相談する。自分で確かめることと、人に頼ることの両方が、70代の暮らしを守る方法だと思っています。

参考にした公的情報

– 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 
厚生労働省「睡眠対策」 
– 健康日本21アクション支援システム「健康づくりのための睡眠ガイド2023準拠チェックシート」 
– e-ヘルスネット「不眠症」
– e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群」 

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